イカ事務ネット定期オンライン勉強会202101「院内QCサークルについて」

医療経営・介護経営

本日は、医療介護の事務方ネットワーク、通称イカ事務ネットの定期オンライン勉強会でした。

今回のゲストは、院内のQC活動のスペシャリストである(医)一祐会 藤本病院 診療技術部・健診事業部 部長の原口利房さん(バックグランドは検査技師です!)にお越しいただきご講演いただきました。

QC活動における目的地は何か?

それは、医療のあるべき姿です!

から始まり、院内でのQC活動の手順を、テーマ選定、活動計画作成、現状把握と目標設定と、ステップをおってご説明いただき、とても分かりやすい内容でした。

問題点の把握においては、手法として、パレート図やグラフ、チェックリストや層別行いながら分析する過程は、まさしくマネジメントだと思いました。

私からは、
1.リスクマネジメントとQC活動との整理の仕方はどうしたらよいか?
2.QC部門とTQMセンターとの棲み分けは?
3.臨床検査部門におけるQC活動を行う際のポイントは?
についてご質問させていただきました。

1については、QCは起きた事象について扱い、リスクマネジメントは事前予測も含めた概念。その意味では、捉え方が異なるということでした。ただ、手法については、同じような形で活用ができるようです。

2については、多くの病院では、TQMセンターが病院全体の医療の質をとらえるのに対して、QCサークル活動は、もう少しミニマムな単位となる。どちらにおいても、推進者が重要となるため、事務局があることが求められるが、職員全員で活動できる体制づくりが重要とのことでした。

3については、部門ごとのQC活動はなによりも上司の役割。部下とのコミュニケーションが大事。良い所属長は良いQC活動をする。上司が勉強する必要があるとのことでした。QC活動に関連して、現在ではISO取得のながれもあり、専門の人間をおくような施設もあるようです。また、検査部門でのQC活動という意味では、最初に「検査待ち時間」を考えていくことがいいのではないか、とのことでした。

毎回、その道のスペシャリストな事務職等が講演するイカ事務ネットの定期オンライン勉強会。本日もとても勉強になりました。

次回も楽しみです。

ご興味のある方は、ぜひ、一度お覗き下さい。
個別にご連絡いただければ、特別招待も可能です。

神戸 翼

神戸 翼

1983年4月8日生まれ。愛知県春日井市出身。 蕎麦鑑定士や温泉入浴指導員を取得するほどに蕎麦と温泉好き。キャンプ、山登り、ダイビング、フィッシング、スキー、写真撮影とアウトドア全般を行い、自然の中での活動を楽しみにしている。(写真は東京都西多摩郡檜原村の古民家にて庭の片付け中)

関連記事

特集記事

神戸 翼

神戸 翼

医療、介護、福祉、ヘルスケアの分野から社会をデザインします!

最近の記事

  1. 2022年の展望

  2. 2021年という1年を振り返り

  3. 2021年9月のイカ事務ネット定期勉強会は「100人カイギ」をテーマに開催しました!

  4. Next Public Health Labの8月度定期勉強会でした!

  5. 市ヶ谷格安物件を離れます

  6. 医療技術部門管理認定の夏研修2021の2回目開催しました!

  7. 医療技術部門管理認定の夏研修2021開催しました!

  8. NPO法人エムアクトの理事会・総会でした。(オストメイトなびプロジェクト)

  9. 3000坪の荷物大移動

  10. 3000坪開拓24日目

ランキング

  1. 1

    市ヶ谷に新たな拠点

  2. 2

    長浜海水浴場からの初日の出

  3. 3

    檜原おいねチャンネル 【東京都檜原村での田舎暮らし】#036 玄関の壁に板を貼ってみる

  4. 4

    Youtubeチャンネル「檜原おいねチャンネル」について

  5. 5

    第15回東京都病院学会の開催 (発表スライドDLは3/7以降)

カレンダー

2021年1月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
TOP