11回目の講義のテーマは、「組織としてのリスクマネジメント体制①」について。
医療機関、特に病院としての医療安全の体制をどのように整備していくか。重要なポイントは何か、お話しさせていただきました。
ヒヤリハットという言葉でよく現場では使われるインシデント。患者さんに実施されなくても何らかの被害が予測されるのような事象だったら、それはインシデント。一方で、ヒヤリやハットするような事象であればたとえ患者さんに被害がなくても、それはインシデント。
確りと報告される仕組みを作っていくことは大変ですが、次につながる行為。
医療の質の維持と向上にも繋がるものです。
<目次>
・医療安全の組織体制
・医療事故とインシデントレポート
<今回取り上げた事>
・医療安全の変遷
・1999年横浜市立大学附属病院での患者取り違え事故
・To err is Humanの功績
・医療安全の取り組み
・医療機関における医療安全管理体制について
・医療法:医療の安全の確保のための措置
・診療報酬制度:医療安全管理体制の基準(入院基本料等の施設基準)
・医療安全管理部門の主な役割
・インシデント・アクシデントレポートの収集・分析等
・定期的な院内巡回と改善活動
・各部署の医療安全委員への支援
・医療安全に関する研修会の企画・開催
・医療安全管理委員会の役割
・医療安全対策カンファレンスの役割
・チーム医療と医療安全
・医療安全にかかわる用語
・ハインリッヒの法則
・インシデント、アクシデント、医療過誤
・インシデントの影響度分類
・インシデント・アクシデントレポート
・提出から改善に向けて