八丈島堪能ツアーも3日目となりました。この日はいよいよジオスポット八丈富士を登ります。なので朝から朝食をがっつりいただきました。
と言いながら、元ハイカーでありながら、水を500mlペットボトル半分しか持たないという失態をおかすのですが、それはここだけの話です。
さて、八丈富士を登ります。
八丈富士は、標高854mで伊豆七島(大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島)のうちで最高峰です。富士山のようなきれいな形をしており、1万年以上前に隆起した海底火山からできています。山頂には、富士山と同じように火口部がぽっかりと空いておりこれまた断崖絶壁、お鉢巡りができます。もちろん、火口部へ降りることもできるので、ジオ感をふんだんに感じられる場所です。
ということで、登山口まではバイクでいけるため、バイクで登山口へ向かいます。
そして、登山口からはひたすらに階段を登ります。これは山道と違ったつらさがあります。足が棒になる感覚というかなんか。
そんなこんなで、久々の持久力がためされる結果に、心臓の鼓動がしっかり感じられるぐらいに波打ってました。途中、久々の運動すぎて、じゃっかんの気持ち悪さもありました。体力が落ちていることに後悔しつつも、なんとか頂上につきました。
当日は、かなりの強風で、バランス感覚がないと下手したら滑落か!?という感じでした。穂高のような鎖場や崖を登ったりはないわけですが、お鉢をめぐるだけになかなかに恐怖感のある道。何組かの強者はそのままお鉢巡りをしていましたが、私は今回は装備も簡易でしたし、久々の登山だけに、お鉢巡りは途中まで行って引き返しました。
それでも十分に八丈富士の魅力を感じることができました。
八丈富士では、火口部へおりる道もあり、お鉢巡りが完遂できなかったので、こちらにチャレンジ。火口部はなんと直径400m、ふかさは50mというかなり大きなものです。言葉では伝えられないですが、最後の噴火は慶長10年(1605年)ということで、既に森と化しています。映画に出てきそうな、異質な場所になっています。音が遮断されており、鳥の声以外は一切音がない場所となっていました。
そして、火口におりて、さらに進むと神社があるのですが、そのお隣には更に深さ60mという小穴という陥没地があり、これまた火口の凄さをかんじることができます。
加えて、別ルートに、火口部にできた池へ抜けるジャングルルートがあるのですが、これまたおすすめ。森をかき分けていくわけですが、池にでられたときの異世界感が半端ないです。とりあえず、行ってみることをおすすめします。
という具合に、八丈富士を堪能。お腹がすいてきた頃合いを見て、下山するのでした。
さて八丈富士には、途中、ふれあい牧場という場所があります。八丈島で昔から行われている酪農ですが、ここでは八丈富士の山麓で飼われている牛に触れることができます。ぜひ、お立ち寄りください。
富士と牛。
アンマッチな気がしますが、実は絵になります。
下山し、お昼をまわり、ランチ難民となりました。行ってみたかったごはん屋さんがあったのですが、残念ながらシャットダウン。しかたなく、スーパーでかつ丼を購入し、海辺で食べることにしました。
ただ、この選択が実は正解でした。
今回の来島は実は釣りの下見でもあったわけで、メインの防波堤は全て回ります。まずは八重根港です。ここには、夏には海水浴で賑わう天然の海水プールがあり、防波堤と磯で囲われており、子供も安心。海の色はかなり澄んでおり、魚も見ることができる天然のプールです。島にいくとよくこういったところが見られますが、やはり魚が見れるというのが何より魅力ですね。
そんな天然の海水プールのほとりでかつ丼を食し、防波堤を下見します。
釣り人はちらほら、釣りあげている雰囲気はあまりなかったですが、時間帯はこれから夕方の時合いに入るタイミング。なので、これから釣果が期待できるのかなと推測していました。そんな折に、防波堤から海を眺めていると…
そう。
そこには、ウミガメたちがいました。
私自身は、防波堤からウミガメを見つけたことはなかったので、けっこう感動でした。(島では普通の事なのかと思いますが笑)
時間帯が良かったのか、強風で潮が荒い日だったからか、それともいつもここではこんだけウミガメがいるのか。真相は分かりませんが、ざっとかずえていたら、4-5匹以上が、そのあたりで遊んでいました。
この遊んでいたという表現は正しいかは分かりませんが、全く逃げる気配はなく、防波堤横の磯のところで、数10分に1度空気を吸いに海面に出ては、また数m潜って、波に揺られながら、その場でふらふら。
海水の透明度も高いので、泳いでいるのも上からわかり、ついつい観察続けてしまいました。
八丈島はダイビングでも有名で、ウミガメ率100%ともいわれているようなのですが、ほんとそうなのだなーとしみじみと思い、今回もってきたGoProの水中カメラ仕様を丁度携帯していなかったのが、心から悔やまれました。なんのための水中カメラだったのか…
そんなことで、思わぬランチ難民からのウミガメとの出会い。
八丈島は、自然の宝庫であることを実感し、満足の3日目でした。
ホテルへの帰路、八丈島名物の明日葉ラーメンを、酒池肉林というおもしろ店名のラーメン屋でいただき、本日をしめるのでした。