4コマ目の講義が終わりました。今回は、「人間の行動心理を知る」というテーマで、「行動経済学」について、お話させていただきました。
内容は、以下の4部構成。今が話題の行動経済学ですが、はたして学生さんに響くか否か(笑)あるいみ、これに食らいついてきたら中々すごいと思う。患者の行動心理、医療者の行動心理、医療現場で働くうえでも、知っていて損はないです。特に、今後マネジメントに係る想定をしている方にはなおさら。
・行動経済学とは
・ナッジと行動経済学の現状
・患者と家族の行動経済学を考える
・医療者の行動経済学を考える
今回は、お馴染みのベストセラー本である「医療現場の行動経済学」東洋経済新報社を参考図書に、講義です。現場のケースも多く、イメージがしやすそうなものでした。
<今回の内容>
・はじめに
・ケースから考える(サンクコスト、現状維持バイアス、現在バイアス、利用可能性ヒューリスティック)
・行動経済学の枠組み
・プロスペクト理論(確実性効果、損失回避)
・現在バイアス・コミットメント手段
・社会的選好(利他性、互恵性、不平等回避)
・限定的合理性(サンクコスト・バイアス、意志力、選択過剰負荷、情報過剰負荷、平均への回帰、メンタル・アカウンティング)
・ヒューリスティックス(利用可能性ヒューリスティック、代表制ヒューリスティック、アンカリング効果、極端回避性、同調効果)
・ナッジの定義
・ナッジの設計
・ナッジの研究
・ナッジのこれから
・がん検診の場合
・医師の合理性
・看護師の思いやり