本日は、医療介護の事務方ネットワーク、通称イカ事務ネットの定期オンライン勉強会でした。
今回のゲストは、院内のQC活動のスペシャリストである(医)一祐会 藤本病院 診療技術部・健診事業部 部長の原口利房さん(バックグランドは検査技師です!)にお越しいただきご講演いただきました。
QC活動における目的地は何か?
それは、医療のあるべき姿です!
から始まり、院内でのQC活動の手順を、テーマ選定、活動計画作成、現状把握と目標設定と、ステップをおってご説明いただき、とても分かりやすい内容でした。
問題点の把握においては、手法として、パレート図やグラフ、チェックリストや層別行いながら分析する過程は、まさしくマネジメントだと思いました。
私からは、
1.リスクマネジメントとQC活動との整理の仕方はどうしたらよいか?
2.QC部門とTQMセンターとの棲み分けは?
3.臨床検査部門におけるQC活動を行う際のポイントは?
についてご質問させていただきました。
1については、QCは起きた事象について扱い、リスクマネジメントは事前予測も含めた概念。その意味では、捉え方が異なるということでした。ただ、手法については、同じような形で活用ができるようです。
2については、多くの病院では、TQMセンターが病院全体の医療の質をとらえるのに対して、QCサークル活動は、もう少しミニマムな単位となる。どちらにおいても、推進者が重要となるため、事務局があることが求められるが、職員全員で活動できる体制づくりが重要とのことでした。
3については、部門ごとのQC活動はなによりも上司の役割。部下とのコミュニケーションが大事。良い所属長は良いQC活動をする。上司が勉強する必要があるとのことでした。QC活動に関連して、現在ではISO取得のながれもあり、専門の人間をおくような施設もあるようです。また、検査部門でのQC活動という意味では、最初に「検査待ち時間」を考えていくことがいいのではないか、とのことでした。
毎回、その道のスペシャリストな事務職等が講演するイカ事務ネットの定期オンライン勉強会。本日もとても勉強になりました。
次回も楽しみです。
ご興味のある方は、ぜひ、一度お覗き下さい。
個別にご連絡いただければ、特別招待も可能です。