(上のブログの続き)
オストメイトという言葉にたどり着いたのは、一緒に組んだメンバーの一言だった。
「どんな課題を取り上げるべきかなー」
(色々とアイデア出しして、各自持ち帰り、また集まってアイデア出ししてを繰り返し、そして…)
「親戚にオストメイトがいるんだけど、排泄とか外出で凄く困ってるらしいよ」という話。
「オストメイト」という言葉を聞いたことがなかった全メンバーが聴き入った。この時の全メンバーの「聞いたことない!」という反応が社会での一般風土と合致していたのが、何よりもこの問題の根深さとなっていた。
がんや事故などにより大腸や小腸、膀胱などを病むなく摘出することになった方の中には、人工肛門や人工膀胱(医療現場ではストーマと呼ぶことが多い)を造設する手術を行う。そうすると、尿や便の排泄障害で日常生活に支障をきたすといったものだった。
ネット経由の簡単な検索でもその大変さがうかがえた。
このようにして、私のいるチームは本格的にこの問題を取り上げるに至った。オストメイトの抱える不安や課題を如何にしてITで解決できるか?
このテーマに基づき、我々のビジョンは、「オストメイトって何?」という社会を変えることになったのだった。
(続く)